幸せな人がおりました


幸せな人
それは
自分自身がや
ている愚かな行為を気がつかず
自分だけの幸福に浸
ている人
そして
自分の行為が他人に迷惑をかけていてもそれが他人の迷惑だと気がつ
かず
平気でいる人
そんな人がまわりに沢山いた日
某駅7時3分発相模鉄道線各駅停車
横浜方先頭車両の一番前のドア
そこは
時の時間一番混むと言われる場所ですの
なんでか
言いますと
横浜駅は行き止まりの駅なのです
その線路の途切れたその先に乗客が移動す
る先があるの
そう
改札口ね
と話しそれたけれど
その一番混むようなところに幸せな人が数多く出
没してくれるのです
斜め前には大型液晶を配した携帯型音楽再生機を大事そ
うに手に持ちながら
大音量で音を聞き
そして横浜駅についたら
一番最初
に降りてやるんだ
と言わんばかりの姿勢で
ドアの前にへばりく
ついてい
と自分イカしてるぜ的なノリの若い男性が一名
右横どなりには混
んでいる車内で自分の体の大きさを誇示せんばかりに
俺の腕を見ろというよ
うに
腕を大きく広げてつり革2スパンくらい開けてムダに掴む場所をキ
ブしている中年男性が一名
その奥には携帯電話の着信音を選んでい
るのだろうか
数十秒毎に異なる着信音をフルで鳴らす中年女性が一名
私の
後ろでゴニ
ゴニ
ている許すことのできない未知の人が一名
そして
こんなぎ
うぎ
うの中
乗り継ぎの電車に間に合うために一番前に乗
た大
きなダンボ
ルと
の袋を持
た建築模型を持ち込んでいた私が
いるのでした
みんなが白い目でみていたのは最初の男性でした
音漏れという甚大な精神的
苦痛と
ている場所を動こうともしない
ストレスフルな行動と言うもの
に対して
周りの人がポ
ルにつかめなくてバランスを崩す度にため息をつかれていたの
は二番目の男性でした
もう少し
場をわきまえてくださいという行動に対し
ぼちぼちなリ
マンに
今日は賑やかだな
とひとりごとをいわせたのは
年の女性でした
追い打ちをかけるような耳への攻撃に対して
誰に対してや
てるんだ
と私に思わせたのは後ろの未知の人でした
それ
はや
まずいです
に対して
周りを取り囲む人に
こんな大きくて硬くて場所を占有するでかいハコをこの
時間に持つなよ
邪魔だよと思わせたのは私でした
その
大きな物体の存在
と圧迫に対して
そして
なにより私の存在に対して